【第1回】Visual Studio Community 2017,2019って何だ?――利用条件も解説!


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今回は、VisualStudioとはそもそもどんなソフトなのかについて解説していきます。
次回以降は、具体的なVisualStudioの操作方法について、解説していきます。

更新履歴

2020年3月30日:タイトルと記事の内容を全面的に改訂。

  • タイトルを変更
  • VisualStudio2019に関する説明を追加
  • VisualStudio2017のダウンロード・インストールの説明を外部サイトに任せる形に変更
  • VisualStudio2017,2019のエディションと利用条件の説明を追加
  • VisualStudioとIDEに関する説明を追加

2020年4月13日:誤字の一部修正と記事リンクの追加。

Visual Studio 2019について

2020年3月30日現在、Visual Studio 2017の後継であるVisual Studio 2019がリリースされています。
これから、新しくVisualStudioを使おうと思われている方は、特別な理由がない限り、Visual Studio 2019を使った方が良いと思います。

本連載の内容について

本連載の内容は、Visual Studio 2017でのみ動作確認をしています。
恐らく大半の内容は、Visual Studio 2019でも通用するとは思いますが、確認を取っていないため分かりません。
本連載の内容をVisual Studio 2019で使おうとしている方は、注意してお読みください。
Visual Studio 2019で通用しない記事があれば、随時更新する予定です。

VisualStudioとIDE

ソフトウェアを開発するのに、最低限必要なのは「コンパイラ」と「メモ帳(テキストエディタ)」です。これさえあれば、一応ソフトを開発することが出来ます。

ですが、本当に最低限です。2~3日で作り終わるソフトウェアなら、それでもいいかもしれませんが、規模の大きいソフトウェアを作ることは難しいでしょう。
なぜなら、実際のソフトウェア開発にはそれ以外にもたくさんの機能が必要だからです。コンパイラとメモ帳以外の機能は、全て自分でそろえなくてはいけません。

……さすがに面倒です。

面倒を解決するために、ソフトウェア開発に必要な機能を一つにまとめたもの(ソフトウェア)が存在します。それを、IDE(統合開発環境)と言います。
VisualStudioはIDEの一つです。

Visual Studio 2017のインストールとダウンロード

Visual Studio 2017のインストールとダウンロードについては、下の記事をご覧下さい。
ただし、下の画像のような画面が出た時は、

  • .NETデスクトップ開発
  • C++によるデスクトップ開発
  • ユニバーサルWindowsプラットフォーム開発

にチェックを付けて進んでください。(リンク先の記事では「C++によるデスクトップ開発にチェック」が付いていません。)

f:id:terapotan:20190307172152p:plain

webkaru.net

VisualStudio2017,2019の利用条件

(以下の情報は、2020年3月30日現在の情報です。特にライセンスの情報は、今後変更される可能性があります。)

Visual Studioのダウンロードページに飛ぶと、同じバージョンでもいくつか種類があることが分かります。

例えばVisual Studio 2019では、「Visual Studio Community 2019」・「Visual Studio Professional 2019」・「Visual Studio Enterprise 2019」という種類があります。

Community版のみ無料でダウンロードすることが出来ます。それ以外のProfessional版やEnterprise版は有料です。
その代わり、Professional版やEnterprise版はCommunity版に比べ、機能が豊富です。(豊富といっても、Community版でも十分開発出来ます。今のところ私は、Community版で特に不自由していません。)

下のページから、Community版・Professional版・Enterprise版の機能の比較を見ることが出来ます。

visualstudio.microsoft.com

無料で使用することが出来るCommunity版ですが、どのような場面でも使うことが出来るわけではありません。

Visual Studio Community 2017の場合、次のような場面のみ使用が許可されています。

  • 個人での利用(目的を問わず使用出来る)
  • 組織での利用は、以下の場面での利用の場合、使用する人数に制限なく、許可される。(「エンタープライズ」に当たる組織であっても許可される。)
  • 上の条件以外での利用は、「エンタープライズ」でない場合に限って、同時に最大5人まで使用可能。「エンタープライズ」に当たりなおかつ、4つの条件いずれにも当てはまらない場合、使用はできない。
  • エンタープライズとは、(a)250台を超えるPC、もしくは(b)250人を超えるユーザがいる、または年間収益が100万米ドル組織、およびその関連会社を指す。

個人で使用する分には、何も利用制限がありません。
組織で使う場合でも、5人までなら使用可能です。

その他の詳しいライセンス条項については、下をご覧ください。

visualstudio.microsoft.com

Visual Studio Community 2019の利用条件も、2017とほぼ同じですが、組織でエンタープライズであっても利用出来る条件が一つ追加されています。(以下原文抜粋。)

  • (条件5)お客様のユーザーは、SQL Server Data Tools またはその拡張機能Microsoft Analysis Services プロジェクト」、「Microsoft Reporting Services プロジェクト」、もしくは「SQL Server Integration Services プロジェクト」を使用して Microsoft SQL Server データベース プロジェクトもしくは Analysis Services、Reporting Services、Power BI Report Server、もしくは Integration Services プロジェクトを開発する際に、Microsoft SQL Server を開発する目的に限り、人数に制限なく、本ソフトウェアを使用することができます。

Visual Studio Community 2019 の詳しいライセンス条項については、下をご覧ください。

visualstudio.microsoft.com

利用条件のまとめ

個人利用であれば、Community版は、利用条件を気にすることなく使っても構いません。ですが、複数人(組織・会社)で使用する場合は、利用条件に当てはまっているか注意を払う必要があります。

次回予告

次回は、DXライブラリをVisual Studio 2017に導入する方法を解説します。


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